名古屋・愛知の飲食店から見ると、外国人のお客様は「東京や大阪ほど多くない」と感じるかもしれません。けれども数字を見ると、愛知県は外国人の宿泊がいま大きく伸びている地域です。
結論から書きます。愛知県に泊まる外国人は、中国・台湾・香港の3市場で半分を超えます。一方で、名古屋の空港と海外を結ぶ便は、韓国と台湾・香港が中心になっています。誰に向けて、どの媒体に情報を置くかを、この二つの事実から決めていきます。
数字はすべて、観光庁・中部運輸局・名古屋市・中部国際空港の公表資料から引いています。
名古屋・愛知の飲食店から見ると、外国人のお客様は「東京や大阪ほど多くない」と感じるかもしれません。けれども数字を見ると、愛知県は外国人の宿泊がいま大きく伸びている地域です。
結論から書きます。愛知県に泊まる外国人は、中国・台湾・香港の3市場で半分を超えます。一方で、名古屋の空港と海外を結ぶ便は、韓国と台湾・香港が中心になっています。誰に向けて、どの媒体に情報を置くかを、この二つの事実から決めていきます。
数字はすべて、観光庁・中部運輸局・名古屋市・中部国際空港の公表資料から引いています。
まず規模からです。観光庁のインバウンド消費動向調査によると、2025年に愛知県を訪れた訪日外国人は282.6万人でした。訪日客全体に占める訪問率は6.87%で、47都道府県のうち10位です(出典: 観光庁「インバウンド消費動向調査」2025年暦年 都道府県別集計表)。
同じ表で、観光・レジャー目的の人に絞ると225.7万人です。差し引き約57万人、全体のおよそ2割は、仕事や親族の訪問など、観光以外の目的で愛知県を訪れています。出張で来る方が一定数いる地域だと読めます。旅行者だけでなく、仕事で滞在する方の食事も、愛知の飲食店にとっては来店の機会です。
伸びを見るには、宿泊の統計が向いています。中部運輸局のまとめでは、2025年の愛知県の外国人延べ宿泊者数は486万人泊で、前年から24.4%増えました。2019年と比べても33.7%多い数字です。県内の宿泊全体に占める外国人の割合は21.4%で、およそ5泊に1泊が外国人のお客様です(出典: 中部運輸局「宿泊旅行統計調査(令和7年・年間値<確定値>)」)。
名古屋市の調査でも、同じ動きが見えます。2024年に名古屋市内に泊まった外国人は延べ約369万人泊で、2023年の約183万人泊からほぼ2倍になりました(出典: 名古屋市「名古屋市観光客・宿泊客動向調査(2024年)」)。
次に顔ぶれです。中部運輸局の同じ資料に、外国人延べ宿泊者数の国・地域別の割合が載っています(出典: 中部運輸局「宿泊旅行統計調査(令和7年・年間値<確定値>)」)。
中国・台湾・香港を足すと53%です。全国では同じ3市場の合計が37%なので、愛知県は中国語を使うお客様の割合が高い地域だといえます。
名古屋市に絞ると、この傾向はさらに強まります。2024年の市の調査では、外国人宿泊客のうち中国が28.5%、台湾が25.3%、香港が11.4%、韓国が11.3%でした。中国・台湾・香港の合計は65.2%です(出典: 名古屋市「名古屋市観光客・宿泊客動向調査(2024年)」)。市の数字は、回答のあった80の宿泊施設をもとにした推計です。調査の年と方法が県の数字とは違うので、傾向をつかむ目安としてご覧ください。
愛知ならではの事情が、空港の路線です。中部国際空港の2025年度の国際線旅客数は536万人で、うち外国人は339万人でした。空港会社は、通過客を除いた外国人旅客数が2年続けて過去最高を更新したと説明しています(出典: 中部国際空港株式会社「2025年度(2026年3月期)決算説明資料」)。
同じ資料に、2026年7月1日時点の国際線の便数が載っています。
宿泊の割合では中国が最多でした。けれども便数では、韓国と台湾・香港が中国を大きく上回ります。同じ資料によると、2025年度は韓国・台湾・香港などの路線で新規就航と増便がありました。2026年度については、中国路線の減便が1年を通じて続く前提で計画を立てています。
宿泊の統計は2025年、便数は2026年7月の数字です。足元では、韓国と台湾・香港のお客様の比重が、統計よりも高くなっている可能性があります。
月ごとの動きも確かめます。2025年の愛知県の外国人延べ宿泊者数は、最も多い月が4月の49.5万人泊、次が10月の45.8万人泊でした。最も少ない月は9月の33.7万人泊です(出典: 中部運輸局「宿泊旅行統計調査(令和7年・年間値<確定値>)」)。
最も多い月と最も少ない月の差は、約1.5倍にとどまります。特定の季節だけに集中する地域ではありません。春と秋がやや多いものの、1年を通じて外国人のお客様が来ています。
そのため、発信も特定の季節に絞る必要はありません。記事や投稿を少しずつ積み、いつ検索されても読める状態にしておくほうが、愛知の実態に合います。
相手が見えたら、次は場所です。観光庁は、出発前に役に立った旅行情報源を国籍別に集計しています(出典: 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書」)。
どの市場でも、SNSと動画が上位です。ただし、使われているサービスは市場ごとに違います。
中国本土ではInstagramやGoogleが原則として使えません。入口になるのは、SNSのRED(小紅書)と、口コミ媒体の大衆点評です。台湾・香港の方にはInstagramが届きます。韓国は個人のブログを挙げた人が42.9%と多く、全国籍・地域の平均23.9%の2倍近くです。韓国でブログといえば、検索サービスNAVERの中にあるNAVERブログが中心です。
文字も分かれます。台湾・香港は繁体字、中国本土は簡体字です。同じ中国語でも、媒体と文字を分けて用意する必要があります。
ここまでを実務の順番に落とします。
1番は店だけで始められます。2番から4番は、現地の書き手の力を借りる場面です。台湾・香港向けは台湾・香港Instagramのページ、中国向けはRED(小紅書)のページと大衆点評のページで進め方を整理しています。韓国向けは韓国NAVERブロガーによる来店PRのページをご覧ください。
愛知県の外国人延べ宿泊者数は、2025年に486万人泊で、前年から24.4%増えました。中国・台湾・香港で宿泊の半分を超えます。一方、空港の国際線は韓国と台湾・香港が中心で、中国路線は減っています。
やることは三つです。地図アプリの情報を整えること。宿泊でも便数でも上位にいる台湾・香港向けから始めること。そして中国と韓国に、それぞれの媒体で情報を広げていくことです。
RED BOOSTは、韓国のNAVERブロガー、台湾・香港のInstagramクリエイター、中国のREDインフルエンサーによる来店型PRを行っています。名古屋・愛知の飲食店からのご相談も受け付けています。どの市場から手をつけるか迷っている段階でもお問い合わせください。
台湾・香港向けから始めるのが進めやすい順番です。中部運輸局のまとめでは、2025年の愛知県の外国人延べ宿泊者数のうち台湾が19%、香港が6%でした。中部国際空港の資料では、2026年7月1日時点の台湾・香港路線は週81往復です。宿泊でも便数でも上位にあり、繁体字のInstagram投稿で両方に届きます。
続ける価値があります。2025年の愛知県の外国人延べ宿泊者数では、中国が28%で最多でした。ただし中部国際空港の資料では、2026年7月1日時点の中国路線は週22往復で、空港会社は2026年度も減便が続く前提で計画を立てています。REDと大衆点評に情報は残しつつ、台湾・香港と韓国にも入口を作っておくと、偏りを避けられます。
取り組む価値があります。愛知県の外国人延べ宿泊者数に占める韓国の割合は13%で、全国の11%を上回ります。中部国際空港の韓国路線は、2026年7月1日時点で週91往復と、国・地域別で最も多い便数です。観光庁の2025年年次報告書では、韓国の旅行者の42.9%が、出発前に役に立った情報源として個人のブログを挙げています。
特定の季節に絞らず、通年で積むことをおすすめします。2025年の愛知県の外国人延べ宿泊者数は、最も多い4月が49.5万人泊、最も少ない9月が33.7万人泊で、差は約1.5倍でした。春と秋がやや多いものの、1年を通じて外国人のお客様が来ている地域です。
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